私は学生の頃から、新しいことに飛び込むのが大好きな性格でした。一つの競技に縛られず、数多くのスポーツを経験してきたのは、「自分に何ができるのか」を知りたかったからです。
やってみる前は「苦手かも」と思っていたことでも、実際に挑戦してみると意外な発見があったり、逆に自分の弱点が明確になったりします。その試行錯誤を通じて、自分の限界を少しずつ広げていくプロセスに、何よりの面白さを感じていました。
この「まずは挑戦し、そこから学ぶ」という姿勢が、今の私の仕事の根底にあります。
就職活動をしていた当時の私は、具体的な職種へのこだわりよりも、とにかく「現場でバリバリ働きたい」という一心でした。
そんな中でウエストヒルに惹かれたのは、発電所や工場といった、普通なら一生立ち入ることのできない「特別な場所」が仕事場になるというワクワク感があったからです。
また、選考を通じて感じた社員同士の仲の良さも、大きな決め手となりました。
「この人たちと一緒に、誰も見たことがない景色を見に行きたい」——そんな直感が、私をウエストヒルへと導いてくれました。
私が携わっている「熱処理」という仕事は、一言で言えば「金属を温めたり冷やしたりして、その性質を自在に変える技術」です。
鉄はそのままでは柔らかすぎたり、逆に脆かったりしますが、温度の上げ下げを緻密に管理することで、強度や硬さを理想的な状態に調整できます。
この技術は、発電所やプラントの巨大な設備が安全に動き続けるために、絶対に欠かせない工程なのです。
とはいえ、熱処理という作業自体は、外からは見えません。
表に出る華やかな仕事ではありませんが、だからこそ「誰かがやらなければ、社会のインフラが止まってしまう」という重みがあります。
私は、その"見えない仕事"を支える専門家になりたいと考えています。
入社して間もない頃、私にとって最大の壁となったのは、夏の現場での「炉内作業」でした。熱処理を行っている炉のすぐ横での作業は、想像を絶する過酷さです。
作業着は一瞬でビショ濡れになり、埃やガラス繊維が舞う中で、全身が痒くなり、目は腫れ、肉体的にも精神的にも限界に近い状態でした。体調が悪くなり、熱が出ることもありました。
それでも逃げずにやり遂げられたのは、隣で同じように汗を流す先輩たちの存在があったからです。
先輩たちは自分たちも苦しいはずなのに、常に私の体調を気遣い、分からないことがあれば、いつでも手を止めて丁寧に教えてくれました。
「この優しい先輩たちの力になりたい。最後までこの人たちとやり抜きたい」——その想いだけが、私を突き動かしました。
壁を乗り越えるために私が意識したのは、ただ教わるのを待つのではなく、自らチャンスを掴みに行くことでした。
繰り返しの作業であれば、一度教えてもらった後に「次は自分にやらせてください」と志願し、できるまで何度も挑戦しました。
上手くいかない時は先輩の動きを凝視し、どこに気を配っているのかを徹底的に分析しました。
「昨日の失敗は、今日絶対に繰り返さない」。
その積み重ねが、少しずつ自信に変わっていきました。
ウエストヒルは、失敗を恐れずに挑戦できる環境です。上手くいかなかった時、先輩たちは「何が難しかった?」と一緒に原因を考えてくれます。
ある現場を終えた後、大きな変化がありました。それまでは自分から「やらせてください」とお願いしていたのが、先輩から「これ、森上にお願いしてもいい?」と頼りにされるようになったのです。
作業面で信頼を勝ち取れた瞬間、職人としての第一歩を踏み出せた気がしました。
熱処理はニッチな世界ですが、温度管理ひとつで金属の運命を変える、非常に奥の深い技術です。
経験を積めば積むほど、自分の成長が手に取るように分かります。
世の中に広く知られていない技術だからこそ、身につければそれはあなたにとって「唯一無二の強み」になります。
もし少しでも興味があるなら、迷わず飛び込んできてください。
ここでの挑戦は、必ずあなたの未来を創る力になります。
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